2021/11/15[mon] update

私が選んだ職場【チッチョパスティッチョ】 私が選んだ職場【チッチョパスティッチョ】

研究やものを作る裏方の仕事が好きな安藤さん。これまで経験したことのなかった接客業務に興味を持ち、大好きなケーキ店でのアルバイトに挑戦。新しい発見と刺激に満ちた日々を送ることになります。

社会経験を積みながら、ものづくりの楽しさを学ぶ。

アルバイトスタッフ/安藤優里さん
理工系の学校に通う「理系女子」。好きなケーキはパイ生地でクリームを挟んだイチゴのミッレ・フォーリエ。

未経験の接客業務は、メモを取りながら対応。

学校で物質環境工学を勉強する安藤さんは、社会経験を兼ねてアルバイト探しを始めました。「これまでにおすし屋さんで厨房の業務を経験したことはありましたが、接客も体験してみたいと思ったんです。そこで、接客とキッチン両方の作業に携われるお気に入りのケーキ店を選びました」。当初は慣れない接客に恥ずかしさを感じましたが、お客様に失礼のない言葉を選びながら対応することに集中しているうちに、気付けば恥ずかしい気持ちは消えていたそうです。
初めてのレジ業務は、 慣れるまでに時間がかかったと言います。タブレットレジなので操作自体は抵抗なく扱えたものの、クレジットカードや電子マネーなど現金以外の支払い方法が多数あり、こまめにメモを取りながらそれぞれの決済方法を覚えたそう。「何度も経験を重ねて覚えることができました。また、レジでは釣り銭の渡し間違いがないように注意が必要です。お札同士がくっついていることもあるので、必ず2回以上数えるようにしています」。

お客様からの質問には、常に正確な情報を提供。

接客中はお客様から声を掛けられることも多い、と安藤さん。「お勧めのケーキを聞かれることが多いですね。種類が多いのでどれを選んでいいのか迷われる方も多く、新作や人気の高いケーキを紹介。自分の好きな商品をお勧めすることもあります」。お客様の中にはアレルギーを持つ方もいらっしゃるので、必ずシェフに確認してから正確な情報を提供することを心掛けているそうです。
注文の品は一度すべてトレーに載せて、「以上でよろしいですか」と、お客様に確認を取ってから箱詰め。形を崩さぬようにケーキの台を持ち、箱の中でケーキ同士が当たるのを防ぐためスペーサーを利用して丁寧に包装します。「慣れないころはクリームに手が触れてしまうことがありました。気にしなくていいよと言ってくれるお客様もいますが、ひとまずシェフに報告してどうすればいいか指示を仰いで対応しました」。

確認に確認を重ねて、必要なものを確実に用意。

厨房では洗い物の他、シェフの作業補助もするそうです。主な作業は、ケーキや焼き菓子で使う材料の計量。小麦粉、上白糖、グラニュー糖など、材料はもちろん、分量を間違ってはいけないので、デジタルスケールを使って一つひとつ正確に準備します。風味付けに使用するリキュールは名前が覚えにくく苦労したそうですが、名称をしっかりとチェックして、用意し忘れたものがないか再度確認することを徹底しました。
アルバイトを始めて丸一年、最近ではクッキー生地を丸める作業も手伝うようになり、「これまで自分が食べていたお菓子を作る手伝いができるのはうれしいと同時に不思議な感覚ですね。こうやって作るのかと驚くことも多く、勉強になります」と声を弾ませます。学生の安藤さんにとって現在のアルバイトは、コミュニケーションを学べる場であると同時に、ものづくりが好きなことを再確認できる場所。今日も新しい発見への期待に目を輝かせながら、安藤さんは元気にお客様をお迎えします。
手を添えてお客様の視線を誘導してケーキを紹介
シェフに教わりながらクッキー生地を丸める
カウンターの外に出て持ちやすい位置でケーキを渡す

好きであることが向上心を高める。

「好きこそ物の上手なれ」ではありませんが、当店の場合、ケーキが好きな人は仕事を覚える上でも有利ですね。お客様に自分の言葉で味の説明ができるように試食してもらっていますが、安藤さんは新作を出した時も、こちらが言う前にどんな材料を使っているのか、積極的に質問して理解してくれます。ケーキのラベルに書かれた説明書き以上に商品の特徴を伝えてくれるので助かります。
オーナーシェフ/大桐幸介さん

Pasticceria Ciccio Pasticcio(パスティッチェリア チッチョ パスティッチョ)

1997年創業のパスティッチェリア(菓子店)。四季折々の果物や野菜を利用したイタリアンドルチェは見ているだけでわくわくすると、市民のSNS上にも度々登場。20種を超えるケーキの他、焼き菓子やジェラートも人気。
北海道函館市石川町316-5
TEL.0138-34-7020