気になる職場【有限会社ビイエフネット】

2021年9月20日公開

“ママ目線”で役立つ情報を収集し、正確に発信して子育てを応援する。

有限会社ビイエフネットは、ホームページを制作する会社。就労時間をスタッフ自身で決めることができると聞き、職場を訪ねてみることにしました。

現役のママを採用して、役立つ情報を発信する。

有限会社ビイエフネット
「ままっち！」スタッフ
遠山志保さん

有限会社ビイエフネットは、紙媒体の広告やホームページ制作を主な事業として2001年に創業した会社です。「広告制作だけでなく、10年前にはお客様との会話をヒントに子育てに役立つ情報をまとめたウェブサイトを開設し、運営を行っています」と話すのは、同社が運営する情報サイト「ままっち！」の編集スタッフ遠山志保さん。今では同社を代表する事業にまで育った「ままっち！」制作の舞台裏をのぞかせてほしいという申し出に笑顔で応じてくれました。
事務所の一画に位置された、それぞれの机には大小2つのパソコンモニターが並んでいます。「取材と記事の作成は、私ともう一人のママさんスタッフの二人で行っているんです。幼稚園の園長先生の経験を持つアンバサダーと打ち合わせする時には、画面を見てイメージを膨らませながら意見を出し合います」。
遠山さんたちが業務に関わるようになったのは2年前のこと。当時休止していたサイトをリニューアルするに当たって、「子育てに関する情報を扱うには、現役のお母さん目線の感覚が不可欠」という社長の考えもあり、子育て真っ只中の二人が採用されたそうです。

子ども中心の生活が基本。勤務時間を自分で設定。

子育てと仕事をしっかり両立できるように、働きやすい環境やバックアップ体制を会社としてどのように整えているのでしょうか。「私たちの場合、一般的な会社のように勤務時間が決まっていません。会社が求める業務を遂行できるのであれば、出退勤の時間は自分たちで決めることができます」。学校から帰宅する子どもを自宅で迎えたいと考える遠山さんの場合、朝は早めの9時に出勤し14時に退勤。もう一人のスタッフは余裕を持って子どもを学校に送り出すために10時から15時のシフトで勤務しているそうです。
また、人材として有望なママたちが、子どもの行事や体調が理由で活躍の場から遠ざかることが起こらないようにとの考えから、子どもの行事には心置きなく休みを取ることが可能。子どもの発熱といった急な体調不良に対しても会社がフォローしてくれるなど、安心して働ける環境が整っています。

信頼してもらえる関係づくりを意識する。

会社設立以来、市内の総合病院や不動産会社、幼稚園などのホームページを制作してきた同社。その過程で収集した情報と経験を活用し、今では不動産情報サイトや、サービス付き高齢者向け住宅の検索サイトも運営しています。もちろん、核となる情報を扱う上での心構えも重要。特に情報の正確さと、取材先との関係づくりには細心の注意を払っていると言います。
例えば「ままっち！」の取材では、事前に施設を訪ねてウェブサイトの趣旨を説明するなど、理解を得たうえで情報発信することを徹底。更に、情報を載せたら終わりではなく、編集部に寄せられた声や反響をこまめに報告します。こうして関係を保つことで信用も得られ、その後の取材活動がスムーズに行えるようになるそうです。最近では情報提供いただくことも多くなり、この状況を遠山さんは地域に密着しながら一つひとつ丁寧に対応してきたからこそ築けた関係だと振り返ります。
今後も現役のママ目線と感覚で情報を収集し、子育て中のお母さんの役に立つサイトにしていきたいと抱負を語る遠山さん。「ままっち！」再開から丸2年、読者から届く声に、子育ての定番サイトとして支持されている手応えを感じ始めています。